砂糖の危険性②弊害のオンパレード

砂糖の弊害はまだある…

前回、砂糖の摂り過ぎは、

「糖尿病の寸前」、「砂糖依存症」、「免疫力低下」、「アレルギー発症」、「脳への悪影響」という5つの弊害を起こす…

とお伝えしました。

しかし、カラダを蝕む「砂糖の弊害」は、それだけではないのです。

中でも女性の方に関わる「弊害」がいくつかあるので、しっかり聞いて頂きたい。

今回の内容を学んで頂ければ、さらに砂糖の危険性が分かり、砂糖を気にしてなかった方は「絶対に減らすべき」と思って頂けますし、

今まで砂糖を避けていた方は「正しかったんだ」と思って頂けるはずです。

では、砂糖の危険性2で「弊害のオンパレード」をお伝えしていきます。

【まだある砂糖の弊害1】うつ病

まず1つ、ある統計データなのですが…

【精製された砂糖を摂取する女性は、そうでない女性に比べ23%高く「うつ病」になりやすい】

これは、女性健康イニシアチブ観察的研究などを含めた大規模調査のトータル7万人の女性を対象に行われたエビデンス(証拠)データです。

男性でも食品・飲料からの砂糖摂取量が多い人たちは、少ない人たちに比べて、5年後に精神疾患の発症が20%増加すること分かっています。

こういった研究に関わった多くの研究者は、現代の糖分の多い食生活から「大うつ病性障害」の増加を懸念しています。

「大うつ病性障害」は、精神的な症状に加え、睡眠障害・食欲不振・体重の激減など様々な身体的症状も出る、重症のうつ病です。

上記研究の執筆者の一人、カンザス大学心理学部のスティーヴン・イラルディ博士は、

「慢性的で長期間にわたる砂糖の過剰摂取は、身体的かつ精神的な変化を引き起こす最悪の状況を生み出すことになる」

と言っています。(Women’sHealthから引用)

砂糖の過剰摂取は、体のホルモンバランスを乱す…

これによってうつ病を発症しやすくなると言われています。

砂糖でうつ病になるなんて、おそらく誰も考えないですよね。

【まだある砂糖の弊害2】認知症

認知症は「家族に迷惑をかけるから避けたい」と思っている方は多いです。

政府が実地した、3千人対象の全国世論調査でも約60%の方が「迷惑をかけるかもしれない」とお答えています。

そんな多くの方を不安にさせる「認知症」、、、

実は砂糖の過剰摂取が関わっているわけです。

認知症の1つの原因として「アミロイドβが分解されないこと」が挙げられます。

「アミロイドβ」は脳内で生成されるたんぱく質の1種で、その役目は解明されていませんが、通常は自然分解され、排出されます。
(※アミロイドβは、動物の研究では生理学的機能の喪失を引き起こさない役目があると言われています)

また、「アミロイドβ」の中にも排出されやすいものとそうでないものがあると。

で、砂糖(その他糖分を含めた)を過剰に摂取するとその「アミロイドβ」の分解が非常に遅くなる…

すると排出されないアミロイドβが増え、さらそれが集まると脳神経細胞を変形させたり、死滅させたりします。

この影響によって「認知症」が起こるということ。

脳のエネルギーとして糖分は欠かせないものではありますが、

砂糖など加工された糖分の過剰摂取や慢性摂取は逆に脳にダメージを与え、家族を巻き込む「認知症」に発展する場合もあるのです。

【まだある砂糖の弊害3】腸内環境の悪化

砂糖を摂り過ぎるは、「腸内環境」も悪化させます。

これは「カンジダ菌」という菌が原因。

カンジダ菌は、人間の皮膚などや生活環境の中にも常在する「酵母カビ」の一種で”腸内にも存在”します。

この「カンジダ菌」の大好物が、砂糖(ショ糖)を含めた精製糖質なのですね。

砂糖を過剰摂取していると「カンジダ菌」は菌糸を出して変性し、腸の壁に食い込み大量増殖して病原性を出す…

それで、腸内環境を悪化させるわけです。

さらに「カンジダ菌」は変性すると様々な物質を放出するのですが、それが「アセトアルデヒド」「3-オキソグルタル酸」「アンモニア」。

これらの物質は、頭痛、集中力低下、疲労、気だるさなどを引き起こす。

さらに言えば、「カンジダ菌」はアルカリ環境も好みます。

アンモニアの放出はアルカリ環境を作り出すため、「カンジダ菌」がさらに増殖するという悪循環が起きてしまうわけです。

この狂暴化した「カンジダ菌」はかなり厄介で、後でお伝えする「カンジダ膣炎」や「水虫」「リーキーガット症候群」にも大きく関わっています。

ひょっとすると砂糖の弊害の中で一番怖いのは、この「カンジダ菌」の増殖・変性なのかもしれません…

因みに、腸内の悪玉菌の中には糖質をエサに増殖するタイプがいて、その悪玉菌が増えることでも腸内環境を悪くします。

悪化が酷い場合は便秘になったり、下痢と便秘を繰り返えしたりする人もいるようです。

さらには、砂糖の過剰摂取は「炎症性腸疾患のリスクを高める」という研究報告もあり、

砂糖を含めた精製糖質の摂取はかなり慎重になるべきではないかと思います…

【まだある砂糖の弊害4】カンジダ膣炎

先ほどお伝えした通り「カンジダ菌」は、砂糖の摂り過ぎで増殖、狂暴化するのですが、

これが「カンジダ膣炎」の原因になっているのですね。

「カンジダ菌」は、腸内で繁殖し、血管を通って様々な場所で炎症を起こす…

その1つが「カンジダ膣炎」。

実際、発症している方の腸を調べるとほとんどの場合、「カンジダ菌」が増殖しているそうです。

なので、「カンジダ膣炎」の根本解決には腸内環境の改善が必須…

そのためにまず、砂糖などの精製糖質の摂取を抑えることが先決です。

【まだある砂糖の弊害5】ガンのリスク

「ガン細胞」が大好きなのは「ブドウ糖」…

ご存知の方も多いと思いますが、

要するにガンは、砂糖など糖質をエサにエネルギーとし、増幅していくと。

ガン細胞は、一般細胞の最大6倍の量の糖質を取り込むため爆発的に増殖し、あっという間に大きなガンになってしまうこともあるわけです。

パリ大学の研究によると、甘味料が入った飲料水をよく飲む人はそうでない人に比べ、がんのリスクが上がることが明らかになっています。

※ガンは全ての糖が駄目、というわけではありません。
「糖尿病は果物の糖も控えるべき」と一般的には言われていますが、現に糖分が多い果物をメインに食べる「果食生活」でガンを克服している方がたくさんいます。
果物の糖でガンが悪化するなら、果物ばかり食べる果食動物のサルやチンパンジーは、なぜガンにならないのか?ということ…
果物の中に他の栄養素と共に絶妙のバランスで存在する「糖」と、人間が無理やり加工して作り出した「糖」を同じに考えちゃ駄目なのです。
自然のものと人工物は同じではない。
問題なのは精製された糖質…「砂糖」です。

弊害を挙げればキリがない!?

ここまで、うつ病・認知症・腸内環境の悪化・カンジタ膣炎・ガンの5つの弊害をお伝えしましたが(前回と合わせて10コ)、

実は、砂糖の弊害はまだまだたくさんあって、挙げればキリがないくらいなのです…

全てお伝えすると長くなるので、箇条書きで列挙しますと…

・不妊・流産・生理不順
・粥状(じゅくじょう)動脈硬化
・内臓脂肪の増加
・老化(骨がもろくなる)
・運動効果に悪影響
・消化不良を引き起こす
・リーキーガット症候群

などです。

さらに砂糖の過剰摂取は、消化器官自体に大きな負担をかけます。

特に胃・十二指腸…

砂糖は、ちょっと摂るだけで「胃の動きを低下させる」という東京大学の研究結果が出ており、消化の働きを弱めてしまうわけです。

これだけ多くのデメリットが存在する食品なんてあるでしょうか?

正に砂糖は「百害あって一利なし」です…(一利はありますが…)

怖いのは糖尿病

そんな砂糖の”100害”の中でも、やはり多くの方が恐れるのは、

「糖尿病」だと思います。

血糖値の急激な上昇下降の繰り返しで、すい臓が限界に達するとインスリンを分泌できなくなる…

これが「糖尿病」の発症。

インスリンを外からカラダに入れなければ、高血糖が続いて血管が激しく傷みます…

これが酷くなると血管が詰まって血液が流れなくなり、糖尿病三大合併を引き起こすわけです。

【合併症1】糖尿病神経障害…手足のしびれや痛み、細胞の壊疽など
【合併症2】糖尿病網膜症…目のかすみや視力低下、飛蚊症、失明など
【合併症3】糖尿病性腎臓病…たんぱく尿、むくみ、尿が出なくなるなど

細胞の壊疽が起これば「足の切断手術」、腎臓病になれば「人口透析」といった最悪の状態になってしまう…

私がまだ修業中の時、

常連さんで糖尿病の方がいたのですが、「近々、両足切断するんだよ…」と言っていたのを思い出します。

それが最後でお店に来ることはありませんでした。

「糖尿病」を発症してもインスリン注射を定期的に打てば、合併症は免れますが、

死ぬまでインスリンを打ちに病院に通うような生活…

厳しい食事制限を課せられる生活…

そんな美味しいものが食べられなくなる人生、

望みますか?

最後に

いかがでしたでしょうか?

「ちょっとくらい」の砂糖の摂取が習慣となれば、過剰摂取になることもあり、数々の弊害が起こる…

料理で本みりんを使うと高いからと砂糖を使う…それが糖尿病に繋がるかもしれない。

みりん代1000円を抑えて100円の砂糖を使っていたせいで、人工透析月30万円の医療費を払う羽目になるかもしれない。

実際は、人工透析は高額療養なので保険給付がありますから月2万円で済むのですが、

それでも毎月2万円は大きいでしょ?かなりの経済負担です。

みりん代1000円を渋ったせいで、最後を迎える時まで毎月2万円消えていく…

「砂糖を摂る」ということは、そこまでの大きなリスクがあるというふうに考えて頂きたい。

そして、

料理で使う甘味料は黒砂糖やキビ糖・甜菜糖なら精製されてないので、マシと言われますが、

私は「本みりん」をおすすめします。

黒砂糖でもGI値は99です。血糖値が上がるリスクは高い。(上白糖は109~110)

「本みりん」のGI値は、たったの「15」。

6倍の差は大きいです。

みりんは高いですが、それを将来の健康への投資だと考えれば、それほど高い買い物ではないと思うのです。

生命保険代を1000円プラスしたと考えれば、どうでしょう。

「みりん」を使えば病気にならない可能性がゼロになるわけでは無いですが、

それでも、身体的・精神的・経済的にも苦しむ、時に命を奪うような病気を大きく避けられるなら、「みりん」を使うことは安い健康投資だと思いませんか?

砂糖を避けるだけでなく、加工食品全般、様々な精製糖質が使われていますから、

それらも避けて頂きたいです。

加工食品を買わずに浮いた食費をみりん代に回せばプラスマイナスゼロになる、という考え方もできます。

悪い食べ物は、悪いカラダを作り出すのです…

今回のおすすめ酵素料理

今回の酵素レシピは、
『ゴーヤーと茗荷の梅カツオ和え』

ゴーヤーの旬は夏。

なので、今回は厳密には季節料理になるのですが、
意外とゴーヤーは通年スーパーで手に入るので、いつでも作れる一品になると思います。

そして、ゴーヤーと言えば、強烈な苦み。
あの苦みは「モモルデシン」というゴーヤーだけが持つ特殊な成分で、抗酸化作用や整腸作用があり胃腸を刺激して食欲増進に繋がります。

また、血糖値を下げる効果もあるので炭水化物といっしょに摂ると効果的。
ゴーヤーはビタミンCも多く、レモンの約4倍。
加熱しても壊れにくいので、炒めても大きく失いません。

という感じで、消化器官を労わってくれる栄養価が高いゴーヤーにも、やはり「酵素」が含まれるので、
できれば加熱せずに食べて頂きたい。

苦みが強いと言っても梅カツオで梅の香りと酸味、かつお節の風味と旨味で後味はスッキリです!

レシピは画像↓をクリック!

★『ゴーヤーと茗荷の梅カツオ和え』

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