砂糖の危険性①5つの弊害

砂糖の様々な問題を引き起こしている原因は…

以前、「料理で砂糖を使うなら甜菜糖(てんさいとう)がおすすめ」

という話をお伝えしましたが、憶えていますでしょうか。

甜菜糖をおすすめする理由は「GI値」が低いため。

GI値は血糖値の上昇を表す指標で、数値が高いほど上昇リスクが高くなる。

GI値の数値が高い食品は、様々な病気を招く恐れがあるということ。

上白糖やグラニュー糖、氷砂糖などはGI値が109~110と非常に高く、血糖値の上昇が急激になるわけです。

その点、砂糖類の中で「甜菜糖」はGI値が61と低く、血糖値を上げにくい…

それで、おすすめしているわけですね。

と言ってもGI値61というのは高いほうなので、料理で使う甘味調味料の一番のおすすめは、

「みりん」

なぜなら、みりんのGI値はたったの「15」だから。

血糖値の上昇リスクはかなり低いです。

みりんは砂糖に比べ、糖類以外の成分も入っているため数値が小さくなっています。

で、この話でお分かりのように砂糖はできるだけ避けたほうがいい理由は、

「血糖値を急激に上げる」から。

ですが、砂糖を避けるべき理由はそれだけではない…

血糖値というのは急激に上がるとカラダの反応で今度は急激に下がります。

この血糖値の上がり下がり…「急激な上昇下降の繰り返し」が様々な弊害を引き起こす。

これが弊害の大きな原因。

いろんな弊害を起こすから「砂糖は避けたほう」といわれているわけです。

では、砂糖を多く摂ることでどんな弊害が起きてしまうのか?

ということで、

「砂糖の危険性!」を今回と次回、2回に渡ってお伝えしていきます。

今回は「5つの弊害」です。

血糖値の上昇下降!体内で何が起こっているのか?

砂糖の摂り過ぎによって血糖値の急激な上昇下降が起きるわけですが、

どんなメカニズムでそうなるのか?

まず、そもそも血糖値とは何かというと「血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)濃度の数値」です。

で、砂糖の主成分はショ糖(スクロース)。

ショ糖はブドウ糖と果糖で構成されています。

これらの糖が小腸で吸収されてエネルギーになるわけですが、特にブドウ糖は必要以上に吸収されると肝臓に取り込まれて処理されます。

しかし、その肝臓の機能が限界を超えるほどのブドウ糖を摂り過ぎると処理が追い付かず、血液中のブドウ糖濃度が高くなる=「血糖値が上昇する」

という仕組みで血糖値が上がるのですね。

で、次に血糖値の下降。

血液のブドウ糖濃度が上がる(血糖値の急上昇)とカラダはその濃度を下げようとすい臓から「インスリン」を分泌します。

ホルモンの一種であるインスリンは、糖分を筋肉などに運ぶ作用があり、エネルギーとして使われます。

この働きによって上がった血糖値は今度は急激に下がる。

要するに「砂糖の摂り過ぎ」、糖の摂り過ぎが血糖値の急激な上昇下降を引き起こすわけですね。

このメカニズムによって様々な弊害が…

【弊害1】「糖尿病」の寸前

血糖値の急激な下降は「低血糖」の状態。

低血糖になると、脳はエネルギー不足と認識…

「お腹が空いた」と勘違いして「もっと糖分を摂って血糖値を上げろ!」と体に命令するわけです。

つまりは、お腹が空いてないのに「甘いもの」を食べたくなる、という現象が起きてしまう…

それで食後に甘いものが食べたくなったり、ごはんをお代わりし過ぎて食事の量も増えて食べ過ぎになるということ。

体重の増加・肥満は、食事の過剰な糖分が直接的な原因ではありますが、血糖値の急激な上昇下降も原因になっているわけです。

そしてある意味、「脳麻痺」を起こしている状態でもあります…

食べ過ぎで太るくらいなら、まだマシなのかもしれません。

「低血糖」が恐ろしいのは、様々な悪い症状が出てしまうこと…

砂糖の摂り過ぎで血糖値が上がれば、カラダはすい臓からインスリンを出して血糖値を下げる…

これを繰り返しているとすい臓は疲労して、インスリン分泌量のコントロールができなくなります。

次第にインスリンが過剰に分泌されるようになり、低血糖の状態が長期化。

低血糖は「糖の不足状態」…

これが長く続くと、頭痛・めまい、動悸、日中の眠気、手足のふるえ、異常な発汗、冷や汗などの症状が出ます。

酷い場合は、重症化して意識を失うことも。

さらに思考力や判断力の低下、攻撃的衝動(キレやすくなる)、怒りや苛立ちをコントロールできない、抑うつ傾向、無気力感といった症状が出ることもあります。

これは要するにすい臓が機能不全になり、インスリンが出なくなるという、

「糖尿病」の一歩手前。

そういう症状は「糖尿病」の前兆を表しているかもしれないです。

「甘い物、ちょっとくらい多く食べてもいいか」
「料理で使うのは砂糖が安いから…」

この繰り返しの習慣が砂糖の過剰摂取に繋がり、症状が出てから後悔することに。

「糖尿病」を患う人のほとんどが、そういう「甘い考え方」なのではないでしょうか…

【弊害2】砂糖依存症

血糖値が急激に上昇すると脳は血糖値を下げようと、すい臓にインスリンを出す指令を出すわけが、

この時に脳は、さらにアドレナリン・ドーパミン・セロトニンなどのホルモンを分泌します。

それらのホルモンは気分を高揚させるため、麻薬や覚せい剤のような効果がある…

別の言い方をすれば、癒やし・幸福感を脳が感じるわけです。

高揚感・幸福感を出すホルモンの分泌は人間が生きていく上で必要な機能ではありますが、

砂糖を摂り過ぎれば「幸福感・高揚感」の状態がリピートされて、脳はそれを快感と感じてクセになるのです。

ですから、砂糖の摂り過ぎは麻薬と同じ「依存症」を起こす。

脳が「何度もその快感を得たい」、「たくさん糖質を摂らないといけない」という麻痺状態になってしまうわけです。

「砂糖をたくさん摂る」
↓↓
「脳が麻痺する」
↓↓
「甘い物(砂糖を使った)をたくさん食べたくなる」

という悪循環に陥る…

ここから肥満・糖尿病などの病気を引き起こすわけです。

「砂糖依存症」は様々な研究で明らかになっています。

例えば2008年、プリンストン大学のバード・ホーベル率いる研究チームの臨床実験では、

「砂糖の周期的な過剰摂取に関する行動神経化学的機能」という研究が行われ、

この実験でも「砂糖が脳内ドーパミンとオピオイドに作用し、依存症となる」という臨床根拠が出ているわけです。(Wikipediaから引用)

食後、甘いものが食べたくなるのは「食事に砂糖が多い」ことが1つの大きな原因となっていると。

砂糖を使った料理、多くなっていませんか?

【弊害3】免疫力低下

砂糖の摂り過ぎは、免疫力の低下も招きます。

これは血糖値の上昇下降は関係なく、免疫力低下の理由は「糖化」。

以前にもお伝えしたことがありますが、高温加熱された糖はたんぱく質と結びついて『AGEs(終末糖化産物)』という物質を作りだします。

この現象を「糖化」と言いまして、老化の大きな原因の1つ。

さらに、AGEsが細胞内に入ると細胞が正常に維持できなくなり、炎症を起こし免疫力を下げてしまう場合があります…

さらに砂糖は「低体温」を引き起こします。

たんぱく質や脂質はエネルギーに変換される際に熱も生み出すのですが、砂糖のブドウ糖はエネルギー変換の際に熱を出さない…

これによって体に必要な熱が維持できず、体温が低下し「低体温」になってしまうのです。

低体温は免疫力を低下させることは有名ですよね。

体温が1℃下がるだけで、免疫力は数倍低下します…

砂糖の摂り過ぎは糖化で免疫力を下げるだけでなく、低体温を引き起こすことによっても免疫力を低下させてしまうわけです…

【弊害4】アレルギー発症

砂糖の摂り過ぎは「糖化」「低体温」から免疫力を下げてしまうわけですが、

砂糖による他の要因からも免疫力を下げ、アトピーなどアレルギーを発症することもあります。

砂糖は腸内の悪玉菌の餌となるため、悪玉菌が増え、善玉菌減り、腸内細菌のバランスが崩れる。(善玉菌の餌となるのはオリゴ糖・食物繊維)

腸内バランスが崩れる=免疫の低下…

免疫力の低下は、様々なアレルギー反応を起こす要因となる。

特に悪玉菌のカンジダ菌が増え過ぎるとアレルギー疾患になりやすいという研究結果も出ています。

さらに言えば、アトピーを発症している方の30%は「脂肪肝」になっていると言われています。

肝臓というのは体に入ってくる有害物質を解毒する重要な器官であり、

「脂肪肝」はその働きを低下させ、有害物質は体に存在したままになっているわけですから、アトピーなどアレルギーを発症して当然なのです。

【弊害5】脳への悪影響

【弊害1】で砂糖の摂り過ぎは「脳麻痺状態になる」とお伝えしました。

砂糖の過剰摂取で血糖値は急上昇しインスリンが分泌され、血糖値は急下降…

すると脳内にアドレナリン・ドーパミンが分泌され、興奮状態になる。

この現象によって「気分の浮き沈みが激しくなり精神状態が不安定」になります。

また、砂糖を多く摂ってアドレナリン・ドーパミンが分泌されば、食事のたびに興奮状態になるわけで、子供さん・お孫さんは落ち着きのない子になったり、キレやすい子になったりするのです。

砂糖の摂り過ぎは、ご自身のカラダを蝕むだけでなく、ご家族の健康を奪い、様々な病気を発症させてしまう、ということを把握しておいて頂きたい。

最後に

いかがでしたか?

なぜ、砂糖は駄目なのか?

それは過剰摂取によって様々な弊害を生み出すから…

今回は5つの弊害、

【弊害1】「糖尿病」の寸前
【弊害2】砂糖依存症
【弊害3】免疫力低下
【弊害4】アレルギー発症
【弊害5】脳への悪影響

をお伝えしましたが、砂糖の弊害はこんなもんじゃないのです。

うつ病・認知症・ガン・老化・骨を脆くする・不妊、

そして、誰もが恐れる糖尿病…

砂糖は安くて甘くて料理に使いやすい、その程度のメリットしかなく、

砂糖を摂って「いいことなんて何も無い」といってもいいくらいに圧倒的にデメリット多いわけです…

避けるべきは、料理などで使う砂糖だけでなく、「甘味料」が含まれた加工食品も。

それらも同じなので、避けるべきです。

「砂糖は気にしてなかった」という方、「砂糖は気にしている」という方、両方いらっしゃると思いますが、

この機会に普段食べる料理の砂糖の量、どんな加工食品を食べているか?を見直してみて下さい。

ということで、

次回は、「砂糖の弊害②弊害のオンパレード」をお伝えします。

今回のおすすめ酵素料理

酵素がたっぷり摂れる料理と言えば、やはり生野菜を扱うサラダ…

今回の酵素料理は、その中でも簡単に作れてアレンジもしやすい、
「コールスローサラダ」を伝授します。

「コールスローサラダ」と言えば、塩で水分抜きしたキャベツなどに少し味を加えたマヨネーズで和えるだけ。
定番はキャベツ・コーン・人参・玉ねぎなどで作りますが、それらに限らず、白菜や大根などでもOK。

アレンジしやすいサラダですね。

そして!今回お伝えする、
『キャベツパプリカの山葵コールスローサラダ』は、マヨネーズにわさびを加えてピリッと少し辛みを加えています。

和の風味が合わさったコールスローソースなので、引き締まった味になり「大人サラダ」といった感じ…

さらにお酢も少し加えてさっぱり感アップ!
発酵酢を使えば合えば酵素も増えて、栄養価もアップです。

ドレッシングをかけて食べる一般的なサラダとはまた違った、野菜の甘みを楽しめるのが、
「コールスローサラダ」の醍醐味ですね。

画像↓をクリック!(レシピページへ)

★『キャベツパプリカの山葵コールスローサラダ』

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