遺伝子組み換え【1】「必ず遺伝子組み換え食品を食べている!」と断言できる理由

「遺伝子組み換え」は素晴らしい技術!?

「食の寺」は、「食の危険性」もいろいろお伝えしているわけですが、

「食の危険性」と言えばこの話を取り挙げないわけにはいきません。

それは「遺伝子組み換え食品」

以前、何かのテーマで少し触れたことがありますが、もっと深堀してお伝えしたい。

健康志向のあなたならこの「遺伝子組み換え」は何かしら、調べたり聞いたりしたことがあると思います。

これ、極論を言ってしまうと【人間が人間で無くなってしまう食べ物】であると。

テレビや新聞では「素晴らしい技術」みたいな感じで報道していますが、とんでもない!
(マスコミが遺伝子組み換えの問題について取り上げないことが本当に腹立たしいです)

「遺伝子組み換え食品」は、ものすごく奥が深く、多くの方が「何となく怖い」で済ませていますが、そんな程度の話ではないのですね。

すでに日本は深刻な状況にあります。

ですから、今回だけでその全貌をお伝えするのは無理。

何度かに分けて伝授していく予定です。

今回は、とりあえずボクシングで言うところの「ジャブ」くらいの話をします。

そもそも「遺伝子組み換え」って何?

もしかしたら「遺伝子組み換え」が何なのかイマイチよくわかっていない方もいるかもしれないので、

そもそも「遺伝子組み換えとは何?」というところを端的にお話しします。

まず、人間を含め生物の中には、その生物の遺伝情報を伝えるためのDNA(デオキシリボ核酸)という、

「らせん状のひも」が存在するのですね。

見たことがあると思いますが、
こんな↓やつ…(あくまでイメージ)

それは化学物質でもあり、その中で特定の働き(ある特定のたんぱく質を作り出すこと)をすることが解明されている部分を、

「遺伝子」と言います。

生物の形や特徴を決めているのも「遺伝子」ですね。

で、人間が利用できそうな性質を持った遺伝子を見つけ出し、その遺伝子を別の生物のDNAに組み込む技術が、

『遺伝子組み換え』です。

専門用語で「遺伝子発現(いでんしはつげん)」(遺伝子の情報をもとにタンパク質が合成されること)といったりします。

で、「遺伝子組み換え」は英語で「Genetic Modification」なので、略称を「GM」といいます。

ですから、様々な情報の中でGM大豆、GMトウモロコシという書き方をされることもあるので、

「それは遺伝子組み換え食品の大豆やトウモロコシなんだ」思って下さい。

因みに「遺伝子組み換え作物」は英語では“Genetically Modified Orgasnisms”なので、

略して「GMO」と呼ばれています。

わざと分かりにくいようにそういう略称で書く情報もあるので、ちょっとした知識ですが、知っておけば騙されずに済みます。

「交配」と「遺伝子組み換え」の違い

お気付きかもしれませんが、

「それなら遺伝子組み換えは、昔から野菜などで行われている【交配】と同じでは?」と。

ですが、遺伝子組み換えと交配はちょっと違うのです。

古くから先人たちは優れた品種の植物や動物を作り出すため、植物・動物の品種を「かけあわせ(交配)」を行ってきました。

しかし、交配は同じ種、例えば植物なら稲と稲、動物なら近縁の種、豚とイノシシなど。

同じ種同士の掛け合わせが「交配」です。

これに対し、「遺伝子組み換え」は例えばですが、ほうれん草の遺伝子を豚に組み込んだり、サソリの遺伝子をキャベツに組み込む、といったことが出来るのです。

要するに遺伝子組み換えは、植物・動物といった種に関係なく行える技術。

作物で一番多いのは、除草剤をかけても枯れない「除草剤耐性」の遺伝子。

この場合、植物と植物の遺伝子組み換えになりますが、雑草の中には除草剤をかけても枯れない強い雑草が稀に存在し、その「除草剤耐性」遺伝子を例えば大豆などに組み込むわけです。

すると、通常、雑草が生えた大豆畑に除草剤をかけると大豆の苗も雑草も枯れてしまいますが、

除草剤耐性の遺伝子組み換えをされた大豆の苗なら、枯れずに生き続けるわけです。

この技術を「素晴らしいじゃないか」としか思わない人が多いのですが、

そんな除草剤に対して強い大豆の苗なんて自然界に存在しないわけで、ある意味「化け物みたい植物」になり果てているわけです。

そして、そういった化け物作物から育った実を原料にした食品を食べ続けたら、人間の体がどうなってしまうのか?ということは、

未だに解明されていないのです。

実は、健康被害が出ている…

大豆の遺伝子組み換えは「除草剤耐性」ですが、

トウモロコシの遺伝子組み換えでは、「毒が発生する」遺伝子を組み込んでいる場合があります。(除草剤耐性のトウモロコシもある)

要は害虫駆除のため、害虫がトウモロコシを食べると死ぬように作っているわけです。

実の中にBt菌(バチルス属の細菌(バクテリア))というタンパク毒(Bt毒)が発生するようになっていて毒性も強く、特定の害虫駆除に強い効果を発揮します。

Bt毒は人間の体には影響がないと言われていますが、実は、その遺伝子組み換えトウモロコシによる人間への悪影響が確認されています…

2011年カナダで行われた調査で、93%の妊婦と80%の胎児の血液からBt菌タンパク毒が発見されたのです。

さらには免疫疾患や不妊などさまざまな健康被害が出るという調査結果も実際に報告されています。

また、そういった人間への直接被害だけでなく二次被害による環境破壊も懸念されている…

遺伝子組み換えされた大豆やトウモロコシの栽培には強い農薬や(例えばラウンドアップ)、大量の農薬の使用が可能になるため(枯れないから)、

それが周りの土壌にも浸透し、地下水や河川を汚染…それを飲むすべての動物・植物が被害を受けます。

最悪は人間にも被害が及ぶわけです。

そして、日本の加工食品の原料になっている多くの作物には、

「除草剤耐性」「毒発生」の遺伝子組み換えが行われていることを私たちは意識する必要があると思います。

遺伝子組み換えの代表作物…

では、どんな作物が遺伝子組み換えなのか?

代表的な作物は8品。

大豆・とうもろこし・じゃが芋(馬鈴薯)・菜種(油の原料)・アルファルファ(スプラウト)・甜菜(砂糖の原料)・パパイヤ

特に大豆・トウモロコシは、輸入品が多く、アメリカ産なら生産の94%が除草剤耐性の遺伝子組み換えの大豆。

Bt毒性遺伝子組み換えのトウモロコシもほぼ同じくらい。

実際、日本で食品に使われている大豆・トウモロコシは年間300万~400万トンで、

その内の約7割がアメリカ産です。

外国産全て合わせると9割以上で、国産はたったの1割…

そんな大豆やトウモロコシは、あらゆる食品に使われているわけです。

大豆なら…

豆腐、豆乳、煮豆、納豆、きな粉、高野豆腐、味噌、しょう油、食用油、バター、マーガリン、マヨネーズ、菓子類、アイスクリーム、プロテイン、育児食菓子など。

他にも食品添加物や化学調味料の原料、家畜の飼料などにも。

トウモロコシなら…

ビスケットなど菓子類全般、パン、ピザ生地、コーンフレーク、コーンスターチ、シロップ、水あめ、ビール、缶詰めのコーン、

異性化糖・酸化防止剤といった甘味料・添加物の原料などなど。

そして、遺伝子組み換えトウモロコシも家畜飼料に利用されています。

ここに取り挙げたのはほんの一部で、他にもあらゆる加工食品や加工食品に添加される物質などに使われています。

もちろん、その原料となっている多くは、輸入品ですから、

「遺伝子組み換え」の大豆やトウモロコシだということです…

必ず食べています!

いま取り挙げた食品のどれかは1つは必ず食べたことがあるはずです。

「油」なんて確実に使うでしょ?

ビール好きですか?原材料をみて下さい。

「コーンスターチ」と書いてあれば、毒発生トウモロコシを使っている可能性がかなり高いです。

そして、家畜の飼料にも使われているということは、肉にも間接的な遺伝子組み換えの影響があるわけです。

鶏でも豚でも牛でも…

肉を今まで一度も食べたことが無い人なんていますでしょうか。

このように私たちは、必ず「遺伝子組み換え食品を食べている」のです。

と言いますか、日本で使用される大豆やトウモロコシは、9割が外国産ですから、

遺伝子組み換えから逃れるほうが難しいと言えます。

それが日本の現状なのです…

日本はアメリカから脅されて、大豆やトウモロコシ、さらには小麦も買わされていますからね。

こんな弱腰の日本のままでいいわけないですよね?

こういった問題を放っておくことが本当の意味で「将来世代へのツケを残す」ことになるのではないでしょうか…

最後に

近年はハンバーガーのバンズ(パン)もグルテンフリーと言って大豆のバンズが使われていますよね。

小麦(グルテン)を避けても、遺伝子組み換えの大豆を使ったバンズを食べていれば、

全く「健康食」になっていないわけです。

「健康食を食べている気にさせられている」と言えるのかもしれません。

多分、多くのグルテンフリーの方が、そこまで気付いてないと思います…

今回の話で「遺伝子組み換えからは逃げられない」と諦めるのではなく、

生の野菜、生の果物をできるだけ多く摂って、肉も減らし「遺伝子組み換え」を使った加工食品も限りなく避ける努力をして頂きたい。

もちろん、生の野菜、生の果物は農薬の問題もありますから、安全とはいえませんが、

遺伝子組み換え食品を食べるよりかなりマシだと思うのです。

それは「酵素」が摂れるから。

遺伝子組み換え食品の多くは加工食品であり、加熱された食品ですから「酵素」を摂ることがほぼできません。

そういった意味で「マシ」ということ。

そして、納豆など加工食品を選ぶ際、それと料理で大豆やトウモロコシを使いたい場合は、「国産」を選ぶようにする。

「国産」でも確実に安全かと言えば、そんなことは無いのですが、

化け物作物から育った外国産の大豆やトウモロコシを食べるよりはマシではないかと。

今回は「遺伝子」の話ですから、私たちが今そういったものを食べたり、子供に食べさせたりすれば、その遺伝子が子供に、孫に継がれてしまいます。

もちろん、その子供の子供にも、その次の子供にも…

そういった後世への影響も考えれば、「遺伝子組み換え」を避けるための心構えができるのではないかと思います。

現在、安全な世の中とはいえませんが、私たちは先人たちのおかげで今の暮らしが出来ています。

何かしらの恩恵を必ず受けています。

日本国民なら受けていない人は一人もいません。

ですから、私たちも先人たちと同じように、少しでも次世代の人たちが安全に暮らせるようにしてあげるべきではないでしょうか…

「遺伝子組み換え」を避けることもその1つになると思います。

【出典】
天笠啓祐著「ゲノム操作・遺伝子組み換え食品入門」「子どもに食べさせたくない遺伝子組み換え食品」、小島正美「誤解だらけの遺伝子組み換え作物」

WEBサイト…「秋田牧園」「APLA」「Wikipedia」「TEALTH PRESS」「Isoflavone and Pueraria」「バイテク情報普及会」「サルでもわかる遺伝子組み換え」「厚生労働省」「消費者庁」「エコトピア」「hideout健康ch」

今回のおすすめ酵素料理

今回のおすすめ酵素料理は、

『茹で立てアスパラのらっきょタルタル』

正直、酵素料理とは言いにくいのですが、茹で立てのアスパラにらっきょを加えたシャキシャキ食感のタルタルソースを付けながら食べて頂く、

アスパラの美味しさを存分に楽しめる料理です。

アスパラは茹でないと食べにくいので、酵素を摂ることはできませんが、
このソースで少し酵素を摂ることができます。

それが「らっきょタルタルソース」

ここに「発酵酢」使うので酵素が摂れると。

で、定番通りにゆで玉子を入れるのでコクがありながら、発酵酢とらっきょで後味がさっぱり!

アスパラの甘みと旨味を邪魔しない味で堪能できます。

以下の画像をクリックして、温野菜サラダのような「野菜」その物の味、アスパラの美味しさを楽しんでみて下さい。

★『茹で立てアスパラのらっきょタルタル』

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