★胡瓜のからし塩麹漬け

【「発酵」と「生」でたっぷり酵素!】

お漬物のような一品なので少量づつ食べる料理ですが、少量でも酵素がたっぷり摂れるこの料理…

「胡瓜のからし塩麹漬け」

練り辛子を加えた塩麹に甘みを加えて、切った胡瓜を浸け込むだけ。

非常に簡単に作れる発酵食料理です。

これ、発酵調味料の「塩麹」と生の「胡瓜」からダブルの酵素が摂れる。

塩麹にはプロテアーゼ・アミラーゼ・リパーゼいった三大消化酵素を含み、
(※塩麹は市販の場合、加熱処理によって発酵が止まっている場合もあります)

「胡瓜」に含まれる特殊酵素は「ホスホリパーゼ」という脂肪を分解してくれる酵素。

三大消化酵素は、炭水化物・たんぱく質・脂質を分解する基本の酵素ですね。

「ホスホリパーゼ」は、脂質の分解に効果が高く、ダイエットに繋がると言われていて美容・健康分野で非常に注目されている酵素です。

「胡瓜ダイエット」と言われる健康法は正に「ホスホリパーゼ」の効果を活用したものです。

シンプルな料理なのに栄養効果はめちゃ高いのが、「胡瓜のからし塩麹漬け」なのですね。

で、見た目の仕上がりを良くするために胡瓜に「色出し」という下準備を施します。

下準備といっても、胡瓜の表面に塩をごしごしとすり込むだけ。

これをやっておくと塩の作用で胡瓜の色素「クロロフィル」が安定して発色効果が出るのですね。

要するに胡瓜の緑色が光沢のある鮮やかに緑色になり、美味しそうに見えるわけです。

それから「ねりからし」。これできれば「粉からし」を使って練って頂きたい。

言うまでも無いですが、「チューブの練りからし」は添加物たっぷり。増粘剤で不自然な粘りを出しています。

マヨネーズのような成分も入っているので、本物のからしと違い、風味やツンとした独特の辛味も無いのです。

「粉からし」なら、湯を加えて練ることで酵素の効果でツンとした風味が出て、混ぜるだけで自然なとろみが出てきます。

「粉からし」は長期保存できますから、1袋くらいは買っておいても無駄は無いと思います。
(おでん用のからしに、マヨネーズに加える、鍋に加えるなどなど、様々な料理に使えます)

それから、通常、胡瓜を使った料理の多くは「水分抜き」をします。

前回の「カブの香味醤油漬け」でも、軽く塩をふって「水分抜き」しましたが、

今回の「胡瓜のからし塩麹漬け」は、あえてしません。

塩麹の強い塩味を抑えるため、胡瓜の水分で中和させて、味のバランスをとっているのですね。

こういった方法もあるということ。

で、この料理のポイントは味だけでなく「歯ごたえ」。

それを引き出すにはどうすればいいか?

「ポイント動画」で解説しています!

★レシピ

【材料】(1~2人前)
塩麹…大さじ3杯
砂糖(きび糖・甜菜糖)…小さじ1杯
からし(粉辛子小さじ1/2と水と酢で練る)…小さじ1杯弱(※チューブタイプで代用可)

1、「からし塩麹」を作ります。

まず、練りからしを作ります。少し大きめのボウル(あとで他の調味料を加えるため)に粉からし(小さじ1/2杯)と酢(2滴)を入れ、お湯を少量づつ加えます。

少し粘りが残るくらいまでお湯でのばして下さい。(入れ過ぎるとシャバシャバになるので注意)

※水ではなく「お湯(40℃がベスト)」を入れることで、からし粉が早く溶けます。また辛みを発生させる酵素が活発になり、ピリッとした辛みが出ます。

※酢を少し加えると変色防止効果になります。
2、練りからしに塩麹(大3杯)、砂糖(小1杯)を加えて、砂糖がしっかり溶けるまでよく混ぜておきます。
4、胡瓜を切ります。先に「色出し」します。

2つまみ分の塩を手で表面にこすりつけます。

色が変わったら水で洗い流して、水気を切っておきます。

※和食の基本「板づり」と同じ効果、食材の色を鮮やかにします。
4、5mm幅で斜めの輪切りにします。

ちょっと厚めに切ることで、歯ごたえが出ていい食感で食べて頂けます。
4、からし塩麹に胡瓜を加えて混ぜます。

冷蔵庫で一晩寝かせます。
5、水分が出た状態になっていれば、出来上がり!
6、小鉢に小高く盛り付けます。
7、からし塩麹を少しかけて完成です。
★美味しく作るためのポイント動画
【中央の再生ボタンをクリックして下さい】

からし塩麹を作って、胡瓜を浸け込むだけ。

シンプルな調理で作れますが、塩麹のコクと旨味を強く感じる奥深い味が楽しめます。

是非、試してみて下さい。

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