食べないから病気は治る!『腸働サイクル』

「食べない」=「健康」

「何となく疲れが抜けない…」そんな経験ありませんか?

疲れが取れなかったり、体調が悪くなったり、病気になりやすい体になってしまう原因の1つに、

「代謝が悪くなっている」ということがあります。

人(動物)というのは「食べる」だけでは元気にならなくて、

1、食べ物をちゃんと消化・吸収し
2、エネルギーに変換して
3、傷んだ細胞などを修復させ、不要な物は外に出す

という「3、」のところまで到達しないと体は回復しないのですね。

「3、」は要するに「代謝」

代謝が出来てない…代謝が悪いから疲れが取れなかったり、体調を崩したり、最悪は病気になったりするわけです。

その「代謝」の為には「食べない」ことも重要なのですね。

ということで今回は、「食べてはいけない時間帯がある!」、

『腸働サイクル』についてお話します。

これを守れば、現在、体調不良の場合は本来の健康なカラダに戻っていきますし、病気も治りやすい体になります。

特に何も問題なく元気な方はもっと元気になって、病気になりにくいカラダを作ることが出来ます.。

病気の予防になるということです…

本能!?このサイクルを繰り返しています…

今回の話は、「ナチュラル・ハイジーン」という自然療法の一つの中で提唱されていること。

長い年月をかけ、様々な研究から導き出された理論です。

これ、かなり重要な考え方で、人間は「3つの生理的サイクル」を24時間で繰り返していると。

【1】栄養補給と消化
【2】吸収と代謝
【3】排泄

この3つ。

これは、生まれながらに人間のカラダに刻まれた腸の活動リズムなのです。

ある意味「本能」とも言えるかもしれませんね。

「腸働サイクル」

この生理的サイクルは、様々な言い方があるのですが、私は「腸働サイクル」と読んでいます。

人間が食べ物を食べると、それを消化し、吸収し、排泄してくれるのは「腸」ですよね。

なので、腸の活動サイクル、「腸働サイクル」としています。

そして、「栄養補給・消化」「吸収・代謝」「排泄」は、それぞれある程度決まった時間帯がある…

それを分かりやすくしたのが以下の表になります。

・栄養補給と消化・・・昼12時~夜8時まで(12:00~20:00)
・吸収と代謝・・・夜8時~朝4時まで(20:00~4:00)
・排泄・・・朝4時~昼12時まで(4:00~12:00)

というサイクルで腸は活動しているわけです。

それぞれ、詳しく解説していきます…

【栄養補給と消化】昼12時~夜8時

これは、簡単に言うと「食事の時間」。

食べて、消化する時間です。

昼の12時から夜8時までが「食べる&消化の時間」で、この時間以外に食べると「腸働サイクル」を無視することになるので、

いろんな体調不良が起きたり、太ったりするわけです。

ですから、基本的には朝ごはんは食べなくていいってこと。

そもそも、日本人は今でいう「朝ごはん」なんて食べてなかったそうです。

江戸時代の中期までは1日2食。中期過ぎてから「1日三食」食べるようになったと言われています。

身分によって変わりますが、基本的に農家の人はお昼のちょっと前(午前)に昼ごはんを食べて、夕方過ぎて晩ごはんを食べていたという説があります。

午前中に食べていたので「朝めし」とも言えますね。

現代で言えば朝ごはんと昼ごはんは兼用だったと。

「そんなの”朝飯前”!」という言葉がありますが、昔は朝ごはん前に畑仕事をしていたこともあり、

「朝めしを食べる前に一通りの仕事を終わらせることができる」、

そこから物事を早く終わらせる自信がある、簡単にできる時に「そんなの朝飯前だよ!」と言うようになったようです。

または、朝めしは短時間で食べていたことから、「短い時間で終わらせることができる」という意味で「朝飯前」と言われ出したという説もあります。

そういった言葉が表すように元々、現代でいう「朝めし」は食べていなかったと。

1日2食しか食べてなかったということです。

ちなみにある説では、日本が1日3食になったのは、発明家のエジソンの影響もあるとか…

江戸時代末期の頃にエジソンはトースターみたいなものを発明して、それをたくさん売るために「朝食をしっかり食べましょう!」というキャンペーンをやっていたのです。

それが日本にも入ってきて、1日3食が定着したという話もあります。

「余計な事しないでくれ!」という感じです…

【吸収と代謝】夜8時~朝4時

夜8時~朝4時は、吸収と代謝の時間。

昼12時から夜8時までに食べて消化したものを【吸収し、エネルギーに変えて体の修復・回復を行う時間】です。

「体の修復・回復を行う」…これが冒頭にでお伝えした「代謝」ですね。

カラダの回復に欠かせない時間帯…

なので、腸働サイクルの中でもし「もっとも大事な時間帯を1つ選ぶ」としたら、

私は「吸収・代謝の時間です!」と即答します。

そして、「夜遅くに食べると太る」といわれますが、それは夜8時~朝4時が吸収の時間だから。

その時間に食べれば、「そりゃ太りますよ」ってことです…

これまで「酵素は消化に不可決」という話をひつこくしてきましたが、夜8時~朝4時吸収と代謝でも酵素は不可決な物。

代謝にも酵素が使われるからです。(主に体内酵素)

ですから、この時間に何か食べたりすれば、その酵素が消化に使われてしまう(酵素が少ない食物は特に)…

これでは十分な「代謝が行われない」=「体が回復しない」わけです。

当然、疲労が抜けない、溜まる…体調崩す…

それを繰り返せば「病気」となるわけです。

ですから、夜8時以降は食べないことが鉄則。

「酵素をちゃんと代謝に使ってあげましょう」、
「ちゃんと腸働サイクルに合わせた食事をしましょう」

ということですね。

【排泄】朝4時~昼12時

この時間も食べちゃいけない。

朝4時~昼12時「排泄の時間」です。

汗・排尿・排便でカラダの中の老廃物、毒素など不要なものを外に出す時間。

朝起きるとトイレに行きたくなるのは、排泄の生理的リズムから起きる現象なわけです。

ですから、この時間は消化器官は休んでいるのですね。

消化器官(胃・小腸)が休憩している時に何か食べたりすれば、「そりゃ消化不良を起こしますよ」ってこと。

朝から脂っこいものを食べたりすると気持ち悪くなりますよね。

私、料理の仕事を始めて間もない頃、朝から脂っこいものをよく食べてました。

務めていたお店は、大阪・梅田の繁華街。

店に辿り着くまでに喫茶店とかカレー屋さんとか朝早くから、たくさんのお店が開いている…

特にカレーは臭いが強いですから誘惑に負けて、気が付くとお店に入っているわけです…

でも、カレーって油の塊みたいなものですから、食後すぐ気持ち悪くなる。普段カレーを食べたくらいでそんなことにならないのに。

モーニングの食パンとゆで玉子くらいで軽く済ませてもやっぱり気持ち悪くなります。

胃や小腸が休んでいる「排泄」の時間にそんなもの食べれば気持ち悪くなって当前なわけです。

だから、基本的には朝ごはんは何も食べないほうがいいのですね。

というわけで、朝4時~昼12時の時間は胃や小腸をちゃんと休ませて、大腸に排泄の作業を集中させてあげましょう。

「午前は食べるな!」の矛盾

お気付きになったかもしれませんが、

【果物の正しい食べ方】の健康情報では「果物は午前中に食べましょう」とお伝えしました。

なので、今回の話と矛盾してますが、「午前中に果物を食べる」というのは、

第2のアプローチと考えて下さい。

今回の話から言えば、【基本的に朝は食べないほうが良い】、これが第1のアプローチ。

ですが、果物なら果物自信の酵素でほとんど消化されるので、(ある程度消化されたような状態)

休んでいる消化器官に大きな負担を与えません。

なので、多くの方が1日3食で朝ごはんを食べる習慣が身についていますから、朝に何か食べたい場合は、

消化に良い「果物が最適」ということです。

では、1日2食の場合の果物を食べるタイミングは?というと。

私の場合、朝食べないので1日2食で「昼めしが果物、夕飯が通常の食事」という日と「果物は食べずに普通の食事を昼と夕方食べる」という日が交互にあります。(その時の気分や果物の傷み加減などで変化)

「午前は食べない!」と決めてしまうのであれば、私の食べ方は参考になると思います。

1日3食なら、午前中(昼ごはんを食べる3~4時間前まで)に果物を食べて、

あとは昼ごはん、夕ご飯を普通に食べる、という食べ方で良いと思います。

朝食は「果物のみ」ですね。(一部野菜もOK、詳しくは以下のページをご覧下さい)

水分も取っちゃ駄目??

何も食べない時間帯、20時~翌12時は食べ物を食べると「代謝」の邪魔になるのですが、

水分はとってもOK。

ただ、水分と言っても「ジュース」など味が付いている水分は消化作用が起こってしまうので、代謝を阻害します。

ですから必ず「真水」。

ミネラルウォーターなど綺麗な「水」は進んで飲んで頂いて大丈夫です。

20時~翌12時に水をしっかり摂ることでカラダの毒も出ていきやすく、腸も蠕動運動を起こすので排泄がスムーズになります。

朝起きたらすぐ500ccの綺麗な水を飲みましょう。

寝起きは体の水分がかなり減って状態なので、朝一のお水は重要です。

朝コーヒーを飲む前に「水」をのむことをおすすめします。

最後に…

いかがでしたか?

人間のカラダには「腸働サイクル」という生理的リズムがある…

ですから、その通りに食生活を送って頂ければ、カラダはどんどん正常化し、健康なカラダになっていきます。

多くの方が「健康」というと「食べる」「運動」に目を向けがちですが、

『代謝』『排泄』も「同じくらい重要なんですよ」ということです。

「回復、毒を出すことも健康」というふうに考えて下さい。

例えば、猫。

猫は死ぬときは飼い主に姿を見せなくなる、といいますが、

これ、様々な研究で分かったことがあって、

動物全般にも言えますが、猫は体調を崩すと一人になって安全なところに隠れてカラダを回復させようとしていると。

それでいなくなる。(回復できないと死んじゃいます)

そして、その状況が「代謝」ではないかと。

動物は食べない、体を動かさないことで回復することを知っているわけです。

こういったところは、本来動物である人間も見習った方が良いと思います。

人間だって風邪を引いたり、体調が悪くなると食欲がなくなりますよね?

あれも本能。

カラダは食べずに代謝(回復)を優先するようになると。

だから、消化に良いものが良いのですが、そもそも何も食べない方が良いわけです。

「薬」すら必要ない。(場合によりますが)

そういう人間が元々備え持っている生理的現象を無視するから、病気が酷くなるのではないでしょうか?

「腸働サイクル」にも同じことが言えると思います。

ということで、「腸働サイクル」を参考に食生活のリズムを改善していって下さい。

次回は、今回の「腸働サイクル」に深く関連した、

「痩せる&体調回復の健康法」を伝授します!

「腸働サイクル」

今回のおすすめ酵素料理

今回のおすすめ酵素料理は、大根おろしを和え衣にした、

『炒り大豆の磯辺おろし和え』

作り方は、めちゃ簡単…
ゆで大豆をフライパンで炒って、海苔を加えた大根おろしと和えて、しょう油またはポン酢をかけて食べる…

炒り大豆の香ばしさと大根おろしのさっぱり感、最後にふわっと香る海苔の風味。
食べやすい一品ですね。

そして、和え衣となるのは「生の大根おろし」ですから、酵素もしっかり摂れて大豆の消化負担を軽減してくれます。

おすすめとしては副菜になりますが「酒の肴」にもなる一品。

今回の「海苔おろし」は、いろんなアレンジができますから、
是非、調理法の1つとしてマスターしておいて下さい。

画像をクリックしてレシピをみて下さい!
↓↓

『炒り大豆の磯辺おろし和え』

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