糖質制限し過ぎると…

【過度な糖質制限は死を招く…】

今回は「”糖質を全く摂らない”は非常に危険」という話をします。

「糖質制限」については、以前この記事でお伝えした通り…

【極度な糖質制限は様々な病気のリスクを高める】とお伝えしました。

例えば、「アメリカ心臓病学会学術集会」の研究発表では、

1日の総カロリーのうちで炭水化物の摂取量が45%未満になっている人は、「不整脈」や「心房細動」が起こる確率が高くなるというデータを出しています。

また、女性医師(大阪大学 大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学特任准教授)の日比野 佐和子先生は36歳の時、過度な糖質制限ダイエットを行った結果、

一時半身麻痺になり、改善したものの検査すると「一過性脳虚血発作」という脳梗塞の一歩の手前の病気を発症していたと。

これらは、あくまで一例…

検索すれば様々な事例が出てきます。

過度な糖質制限はダイエット効果など短期的にはメリットがありますが、長期的には命に関わる病気を発症する非常に危険なアプローチなのです。

もちろん、普段、間食で菓子パンを食べたり、スナック菓子を食べているなら、そういった”糖質”は避けたほうが良いです。

血糖値を急激に上げ、糖尿病のリスクを高めるだけで何も良いことはありません。

で、ここでいう「糖質制限」は、ごはんなど、炭水化物を全く食べない「過度な」糖質制限のこと。

「それは駄目ですよ」ってこと。

もし現在、そのような食事をしているなら、今すぐあらためて頂きたい。

ということで、

今回はあらたな研究論文を交え、過度な糖質制限の危険性をお伝えしたいと思います。

【糖が無ければ生命維持できない】

繰り返しになりますが、通常の食事で食べるごはん、果物は摂るべきです。

それら以外の菓子類や甘味系の糖質は避けましょう、ということです。

「全く糖質を摂らない」のは大問題…

人間の脳は糖質をエネルギーにします。

糖が無ければ頭も働きませんし、カラダのあらゆるエネルギーを必要とする部分に悪影響を与えます。

【糖=人間のエネルギーである】、

という大原則を忘れてはならないわけです。

「糖質ゼロ」は生命維持を脅かす行為です。

では、過度な糖質制限のリスクを証明した論文をご紹介します…

多過ぎず、少な過ぎず…

ハーバード大学の糖質制限の長期研究…

25年という長期にわたって行われた「炭水化物の摂取量」と「病気や死亡率」の関係を調べた研究です。

非常に興味深い結果が出たのですが…

死亡率が最も低かったのは、「炭水化物の摂取エネルギー比率が50~55%の人」。

で、40%未満の人と70%以上の人は、死亡リスクが高かったと。

要するに糖質の摂取量が多すぎても駄目ですし、少なすぎても駄目…

多過ぎたり、少な過ぎると死亡リスクが高くなると。

結局、適度な量…バランスが重要になるわけですね。

国立国際医療研究センターのエビデンス

このエビデンス(証拠)も、糖質制限の死亡リスクの研究ですが、

9件の論文をまとめて出したデータになっています。(国立国際医療研究センター研究所 糖尿病研究部)

総計272,216人の被験者の内、15,981人が早期に死亡。

その方たちは低炭水化物主義者でした。

内、心血管疾患の羅漢者は3,214人だったと。

脂肪は摂ってもOK!?

糖質制限には様々な方法がありますが、中には「脂肪はたくさん摂ってもOK!」といったやり方も提唱されています。

これ、脂肪を代用エネルギーにするという考え方ですが、これが落とし穴…

脂肪の摂り過ぎは「リノール酸」の過剰摂取に繋がる場合が多く、がん、心筋梗塞、脳卒中、うつ病、認知症などの原因になります。

見えないデメリットといえますね。

最後に

前回の「小麦」の話と同様、この「過度な糖質制限」も、

あらためての注意喚起になりますが、短期的メリットがあれば長期的デメリットがあるということをしっかり考える必要があるのではないでしょうか。

エビデンスは無いですが、添加物も同じようなものです。

短期的には腐敗することなく食べられるというメリット…

長期的にはカラダにあらゆる悪影響を及ぼすというデメリット…

人間は「すぐに結果を求める」という短期的思考に支配されているので、即効性のある方法にはすぐ飛びついてしまいます。

だから、世間で言われるいろんなダイエット法も本能に訴えかけられていて、すぐ引っかかってしまうと。

私たち人間は「理性」がありますので、長期的にはどうなのか?

という考えで、行動に移す必要があると思います。

「糖質制限」については、もう一度こちら↓を読んで頂きたいです。

今回のおすすめ酵素料理

今回の酵素料理は、「なめ茸を使った簡単和え物」です!

「なめたけ」はごはんのお供になるだけでなく、様々な料理に応用できますが、

これもその一品になります!

画像↓クリック!でレシピページへ。

★『トマトのなめ茸和え』

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