添加物ではない添加物!?「たんぱく加水分解物」

加工食品を避けるための強いモチベーション

今回は、添加物の話ですが、

添加物ではない添加物??「たんぱく加水分解物」の危険性についてお伝えします。

この「たんぱく加水分解物」とは何なのか?

それがすぐに答えられるなら、かなり添加物に詳しい方だと思います。

そういった方には今回の話は復習になると思いますし、新たな発見もあるかもしれません。

もし答えられなかったとしてもご心配なく。

詳しくお伝えしますので。

「たんぱく加水分解物」は、幅広く加工食品に使われているので、

・「たんぱく加水分解物」とは何なのか?
・何に使われているのか?
・何が危険なのか?

を詳しく知って頂き、加工食品を避けるための強いモチベーションにして頂きたいと思います。

「たんぱく加水分解物」って何?

まず、「たんぱく加水分解物」というのは何かというと…

加工食品に使用されている、コクやうまみを加えるための「アミノ酸混合物」です。

簡単に言ってしまうと「化学調味料」みたいなもの。

ですが、化学調味料はアミノ酸の「旨味」だけ…

「たんぱく加水分解物」は、アミノ酸の他にもアミノ酸が数個連なった「ペプチド」も含まれているので、

そういったものが複雑に絡んでいて、「雑味のある旨味」がするのですね。

例えば、ラーメンのスープ。肉や魚からスープを取るので、化学調味料ような単純な旨味ではない様々な旨味がしますよね。

あの「複雑な旨味」、コクや雑味を含んだ旨味が出せるのが、

「たんぱく加水分解物」です。

進化的に言えば、化学調味料では出せなかったラーメンスープのような雑味を含んだ自然の「旨味」が出せるようになったと。

1970年代の後半以降から使用が増え、現在は日本の加工食品に欠かせない存在になっています。

製造方法を知れば危険性が分かる…

では、「たんぱく加水分解物」は何を原料にどうやって製造されているのか?

基本的に原料は、食物の中のたんぱく質を使うので、「植物性たんぱく質」では小麦や大豆など、「動物性たんぱく質」では、肉や魚などです。

もちろん、原料にはコストをかけないようにしますから、商品にならないような小麦や大豆、肉でもクズ肉などを原料にするわけです。

目的は旨味の摘出だけですからね。

次の3種類がその摘出方法。

1、「熱水分解」…これは分かりやすく言うと先ほど例えで話したラーメンスープような感じ。長時間高温で煮込む。

要は熱水でたんぱく質を分解するわけです。

動物性のたんぱく質が溶け出た液体を「動物性アミノ酸液」と言って、それを粉末にしたものが「たんぱく加水分解物」です。

植物性の原料の場合は「アミノ酸液」と言います。

2、「酵素分解」…微生物が作り出す酵素を利用し、短時間で分解する方法。

しょう油とか味噌は小麦や大豆に含むたんぱく質を麹菌の酵素で分解して独特の「旨味」が出て、それをみんな美味しいと言っているわけです。

それが自然の旨味の出し方…

ですが、麹菌による酵素分解は非常に時間がかかる。なので、微生物の酵素を利用して短時間で分解してさせているのが「酵素分解」の製造法になります。

3、「塩酸分解」…しょう油や味噌のような麹菌酵素の分解では時間がかかる…「酵素分解」よりもっと短時間で分解できないか?ということで生まれたのが「塩酸分解」。

塩酸はご存知の通り「劇薬」「劇物」です。

これでボコボコ煮ることで短時間で分解できるわけです。

「たんぱく加水分解物」の懸念点は、その「塩酸分解」。

この分解によってある「毒」が発生するわけです…

クロロプロパーノル

クロロプロパーノルとは、【発がん性物質】です。

「塩酸分解」によって原料に含まれる脂質と塩素が化学反応を起こし、クロロプロパーノルが発生する。

食用油でも高温処理の製造工程でクロロプロパーノル類が発生していると言われています。

クロロプロパーノルは、動物実験で発がん性以外にも「腎臓への毒性」が示されている点も知っておいて頂きたい…

さらには【アレルギー発症】の懸念も…

「酵素分解」で使用される微生物は、ほとんど培養した微生物ですから不純物が含まれているとアレルギーを発症する危険性もあるようです。

原料のクズ肉などもアレルギーの原因になっているかもしれません。

中和されているから安心??

ただ、その毒性が存在するままでは販売できないので、アルカリ処理と言って「苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)」を加えて中和しています。

苛性ソーダ自体も劇物ですが、塩酸と合わせると中和されるようです。

中和されると発がん性クロロプロパーノルを大幅に減らすことが出来る。

しかし、「大幅に」なので、要は微量は残っている。

それが懸念材料になっているわけですね。

FAO・WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)では、様々な見地から「生涯摂取し続けても健康への影響はない」と結論を出してはいます。

が、日本のガンの罹患数が増え続けていることを考えると、疑う余地はあるのではないかと。

いろんな加工食品に「たんぱく加水分解物」が使われていて、日々摂取していれば「クロロプロパーノル」は微量とはいえ、

影響は「ゼロ」とは言い切れないと思います。

添加物ではない添加物!?

普段、加工食品の原材料を見る方は分かると思いますが、原材料の後半部分が添加物の記載になっています。

なので、その部分に危険そうな添加物が記載されていないなら、妥協しつつ買う場合もあると思います。

ですが、「たんぱく加水分解物」はそんな発がんの危険性がありながら、食品衛生法では「食品添加物」に指定されていないのです。

要するに「たんぱく加水分解物」は食品と同じ扱い…添加物ではない…

ただ、JAS法では「表記」は義務づけられています。

なので、例えば「添加物不使用」と謳っている加工食品の場合、化学調味料は使えない(化学調味料は添加物です)…

その場合、「たんぱく加水分解物」を利用するので、材料に隠れるように記載があるわけですね。(隠れてませんが…)

外国では避けられている

「たんぱく加水分解物」の製法は1890年にはヨーロッパで確立されているのですが、

そのヨーロッパは現在、日本のしょう油の一部を輸入禁止にしています。

原因は「たんぱく加水分解物」。

今のヨーロッパでは「たんぱく加水分解物」は「危険物」扱いになっているのですね。

とにかく、日本は遅れているというのか、わざとなのか、

こういったところでも、日本の食の安全保障が低レベルであることが表れているわけです。

あれにもこれにも入ってます…

では、「たんぱく加水分解物」はどんな食品に入っているのか?

出汁の素やめんつゆ類、ドレッシング、レトルトのカレーやカップラーメン、カップスープは当たり前で、

漬け物、ふりかけ、味付け海苔、だし入り味噌、とんかつソース、唐揚げ粉、菓子類全般…

犬や猫を飼っていらっしゃいませんか?

キャットフード、ドッグフードにも入ってますよ。

最後に

「たんぱく加水分解物」が、これだけ様々な食品に使われているのは、企業のコスト削減や商品の味の向上のためといったこともありますが、

そもそも、私たちがそれを求めていることが問題なのですね。

「たんぱく加水分解物なんて求めてません!」と思うかもしれませんが、

「早く」「簡単に」「楽に美味しく」

そういう食品を買うでしょ?

求めてますよね?

「そんなことは無い!」という人も無意識では求めています。

現在の食品業界は、そこを何よりも最重要視する。

なぜなら、売れるから…

「たんぱく加水分解物」はその要素の1つ。

みんなが求めるから食品企業は、そんなものが入った食品を作るのです。

みんなが求めないものは企業は作りません。

儲からない食品、作らないでしょ?

私たちが「たんぱく加水分解物」や食品添加物が入った加工食品を作り出していると言っても過言ではないと思います。

加工食品(添加物が多い)を一切買わない、全く外食しない、全て手作り…という方は別として。

現在人は日々忙しいと思います。

だから「楽したい」というのもわかります。

でも、「早く」「簡単に」「楽に美味しく」といった食品を毎日食べ、病気になって、のたうち回って苦しみながら早死にするのか?

それとも、日々手作りして、自然の食材から栄養を摂り、元気で好きことやりながら健康なまま長生きして、最後はぴんぴんコロリで安らかに天国にいくのか?

私たちは、その選択に迫られているのではないかと。

中途半端な選択では、前者を選んでいるのと同じ。

「楽して食べたいもの食べて、生きるんだ」という人も最後を迎える時は、必ず後悔すると思います…

※食べたいものが、自然の物ばかりなら問題ないと思いますが…

今回のおすすめ酵素料理

今回は、たんぱく加水分解物なんて一切入ってない、前回の「和風フレッシュトマトソース」を使った超簡単な一品です!

それが『長いも短冊の和風フレッシュトマトソースかけ』

名前の通りそのままで、長芋を短冊に切ってトマトソースをかけるだけ。(正確には短冊ではなく「拍子木切り」にしてます…)

生の食材に生の食材を使ったソースを加えるわけですから、大量「酵素」の一品になりますね。

最後に添える飾りの「盛り付け方」は、様々な料理に応用できるので、

憶えておくと上品な見栄えの「プロの盛り付け」が出来ます!

今すぐ画像↓をクリック!(レシピページへ)

★『長いも短冊の和風フレッシュトマトソースかけ』

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