【ほうれん草を「ナムル」でおすすめする理由…】
ほうれん草は栄養価が高いですし、年間通して手に入りますので野菜料理に欠かせない食材の1つですよね。
一番多く含む栄養素は、美容・アンチエイジングに効果的なベータカロテン。
野菜に含むカロテンの平均含有量が大体1600ug(マイクログラム)ですが、ほうれん草にはその2倍以上の4200ugのカロテンを含んでいますから、貴重な栄養源と言えます。
で、わたし料理人現役の時も合わせて、ほうれん草を使った料理をたくさん作ってきましたが、
ほうれん草は和え物にするのが、一番おいしい食べ方のように感じています。
独特のエグミもありますし、歯ごたえの良さなども考えると適度な濃さの味付けで、その食感を活かせているのは「和え物」ではないかと。
「お浸し」「白和え」「胡麻和え」「ポン酢和え」など様々な和え物ができますが、
今回、ご紹介したいのは、「ほうれん草の彩りナムル」。
焼き肉屋さんの定番ですが、「ナムル」は韓国料理なので「和え物」と言えるのか分かりません。
ですが、調理法から考えて和食風にいうと「和え物かな」、と。
胡麻油と胡麻を多めに使い、しょう油味をベースに甘みを少し加えて、胡麻の香りですごく食が進む料理ですね。
いつまでも口に含んでいたい、そんな味付け。
私の弟、焼き肉屋の店長。ナムルは肉にも合うし、やはりごはんが進むのでお客さんに人気のようです。
で、他にもいろいろ「和え物」がある中で、なぜ「ナムル」なのか?というと「油」が多いから。
カロテンは脂溶性なので、油と合わせると食材からカロテンが多く溶け出て吸収率が上がるわけです。
油と相性抜群、ということで胡麻油たっぷりの「ナムル」をおすすめしたい。
ほうれん草だけで作ってもいいのですが、やっぱり料理は見た目で「食べたい」と思えるかどうかが大きく変わります。
なので、「もやし」と「人参」を加えて、彩りを良くしました。
緑色に白色と赤色を加えるとすごく冴えるので、こういう色の使い方を知っておくといろんな料理に応用できますよ。
「ほうれん草の彩りナムル」は、旨味に粉カツオ節も加えてあるので胡麻油のコクと合わさり、旨味が濃厚な和風な味付けになってます。
副菜に。酒の肴に。ビビンバ丼にしてもいいですね。
今回、ほうれん草は茹でずに「蒸して」作ってみました…
★レシピ
【材料】(3~4人前)
ほうれん草…1束(200g)
人参(小)…1/2本(50g)
もやし…1/2P(100g)
胡麻(飾り用)…少々
【ナムルたれ】
すり胡麻…大さじ1杯と1/2杯
みりん…大さじ1杯と1/2杯
濃口しょう油…大さじ1杯
粉カツオ節…小さじ2杯
※胡麻油…大さじ1杯(※人参を炒める油として使用)
冷蔵保存で、約1週間日持ちします。
できるだけ、早く食べ切って下さい。
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