「小麦に問題意識をもって頂きたい…」
「小麦の摂取は、様々な健康リスクを伴う…」
これ、ご存じの方が多いと思います。
といいますか、
「全ての人が知っておくべきこと」ではないかと思っています。
なぜなら、小麦には様々な健康リスクをあり、
日本の国民1人当たりの「小麦」の消費量は年間31~33kgで大量の小麦を食べていて、
アレルギーを発症する子供が多かったりなど、カラダへの影響が「ほぼ確実にある」と言っても過言ではないからです。
菓子パン、調理パンを食べる方は多いですし、どこに行ってもうどん、パスタ、蕎麦、ラーメンが食べることができ、
そういった主食だけでなく、しょう油などの調味料、カレー、シチュー、ピザ、スナック菓子、スイーツといった加工品全般にも入ってますよね。
料理でも天ぷら・唐揚げ・お好み焼き、グラタン…
休日、お出かけすれば、クレープ、たこ焼き、ドーナツ、回転焼、和菓子など買って食べますよね?
全部「小麦」が入ってます。
小麦の年間消費量「1人当たり31~33kg」という数字は、そういった食品、料理が身近にある環境となって表れているわけです。
私たちは毎日、必ずと言っていいほど「小麦を食べている」ということ…
小麦の問題をご存知の方もいらっしゃると思いますが、あらためて考えてみて欲しいですし、
ご存じない方はこれを機会に真剣に考えて頂きたいと思います。
で、小麦の問題は大きく分けて「グルテン」と「農薬」。
今回は「グルテンの問題」にしぼってお伝えします。
小麦の懸念「否定派」は否定したいだけ!?
まず最初にお伝えしたいこと…
私は、様々な健康の「悪影響」について、肯定派の情報、否定派の情報、さらに中立的情報すべて徹底的に調査してお伝えしています。過去の情報・現在の情報も比較して。
(※それだけ調べても、もしかすると間違ってお伝えしていることもあるかもしれません)
もちろん、今回の「小麦」の話を同様です。
「小麦・グルテンには問題がある」という情報が多い中にも、「それは嘘」という意見や情報もたくさんあるのですね。
しかし、大雑把に申し上げるとそういった小麦の悪影響に「否定派」の情報をみると、エビデンス(証拠)が曖昧だったり、
「”現在”、その研究・エビデンスがない、だから問題ない」といった説得力に乏しい情報が多いのですね。
(※現在はエビデンスがないだけで、今後何か分かるかもしれない…”問題ない”といってしまうのは、おかしな話です)
また「影響は全くない!」と断言するような意見もあり、こういった情報は特に怪しいわけです。
なぜなら、この世の中に「全くない!」、「絶対ない」なんてことはあり得ないからです。
ましてや調べようがないことだってあるわけで、それで「絶対ない」なんて言うのはおかしくないですか?と。
ですから、私の現在の認識は「小麦・グルテン」は健康リスクがあると考えています。
アレルギーで苦しんでいた子供さんが、小麦の摂取を止めると改善したとか、
女性の方ですと、小麦の摂取を大幅に減らしただけで肌の状態が明らかに良くなったという情報もかなり多いですし、
実際、読者さんの中にも「SIBO」という日本では、ほとんど知られていない小麦から起こる病気にかかって苦しんだ方もいらっしゃる…
(SIBOは、腹痛・便秘・おならが異常に出る・下痢・吐き気・腹部膨満の苦痛といった症状が出る病気。免疫機能にも影響する。日本には薬がない)
「小麦・グルテン」のカラダへの影響は「間違いなくある」と考えていいと思います。
小麦とグルテンは別と考える
「小麦・グルテン」という分けた記載の仕方をしたのは、小麦とグルテンの影響をごっちゃ混ぜに考えている方も多いからです。
後で説明しますが、小麦からグルテンが発生することは確かですが、
「小麦」=「グルテン」ではないということ。
「小麦」その物の影響と「グルテン」からの影響は別として認識して頂きたいです。
グルテンの生成法は誰でも知っている!?
グルテンはたんぱく質の1つなのですが、小麦の中にそのまま存在するものではありません。
小麦の中に「グリアジン」と「グルテニン」といい2つのたんぱく質がありまして、
小麦に水を加えて混ぜることで発生するのが粘弾性のある「グルテン」です。
もうちょっとだけ詳しく説明すると、、、
「グリアジン」は、粘着力が強くて糸状に伸びる性質を持ち、「グルテニン」は弾性が強く固まる性質があります。
この2つに水を加えて「こねる」ことによって、編み目の分子構造を作り出し、「グルテン」が生成されるわけですね。
手作りパンを作ったことがある方は、みんな「グルテン」を自分で作り出していると。
ということで、
「小麦」そのままの状態ですと「グルテン」は存在しないわけです。(※ここ大事)
ちなみにグルテンが多く形成されたものが「強力粉」で、グルテンの生成量少ないのが「薄力粉」です。
グルテンの生成量=粘りの違いとして、小麦の種類が分かれています。
グルテンは特殊!それが悪影響の原因
で、グルテンはたんぱく質であるわけですが、肉、魚、卵などのたんぱく質と異なり、かなり特殊。
「たんぱく質分解酵素」でも、なかなか分解されない。要は消化に悪いことが特徴。
分解されにくい分子構造になっていることがその原因です。
十分消化されないということは…
未消化のまま小腸に到達、そのまま血液に入る、それでアレルギー反応や炎症反応を起こすわけです。
また、消化されにくいことで「グルテン」が腸の粘膜の中に貼り付いて防壁機能を破壊し、お腹が膨らむ、腹痛、下痢などが起きる、
それだけでなく腸内環境その物を悪化させます。
「腸内環境の悪化」=「様々な不調に繋がる」ことは言うまでもありませんよね。
また、直接的な原因になっているかは、若干曖昧ですが、
・便秘
・消化器系の異常
・発疹・湿疹
・膝や腰などの関節の痛み
・集中力低下
・頭痛、偏頭痛、めまい
・気分の変調
といった症状が出る方もいるようです。
グルテンでアヘン中毒!?
「グルテンは、分解されにくい分子構造」という話をしましたが、この分子構造が他の問題を引き起こしているのですね。
それは、アヘンやモルヒネに似た中毒性がある…ということ。
分子構造の仕組みがそれらと似ているため、アヘンやモルヒネを摂取した時と似た快楽を脳が感じたり、空腹中枢を刺激させたりしてしまうこともあると。
要は、脳を麻痺させてしまい、食べ過ぎたりそんなに美味しく無い物でも美味しく感じたりする…
そんな別の問題もあるのが「グルテン」なわけです。
何より怖いのは腸より脳への影響…
「リッキーガット症候群」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
小麦の問題として頻繁に取り上げられる病気(?)ですが、簡単に言ってしまうと、
「腸に穴が開く病気」。
厳密にはちょっと違って、グルテンの影響で腸の防壁機能が破壊されて異常をきたし、腸の粘膜細胞の結合部が開いたままの状態になるのですね。
通常は、その結合部分から栄養を血管に送り出していて、栄養を送ったら閉じます。
しかし、開っきぱなしになってしまうので、本来取り込まれることがない異物(毒素、化学物質、タンパク質など)までも血液に入ってしまう…
それで、様々な病気を引き起こしているということ。
で、実は「リッキーガット症候群」の怖さはそこだけではなく「脳への悪影響」。
腸から漏れた毒素は、血管を通り脳に到達して「キヌレニン」という神経毒の物質を発生させるのです。
これ、脳の働きで重要な神経伝達物質のセロトニンなどが出にくくなります。
セロトニンが正常に分泌されない場合、最悪は「うつ」を発症。
アルツハイマーなどにも関連していると言われています。
このように「リッキーガット症候群」は腸に影響を及ぼすだけの病気ではでなく、
脳に問題をおこす病気ということです。
この話だけでも「小麦は避けよう」と思って頂けるのではないかと思います。
アレルギー発症のメカニズム
グルテンの懸念で一般的に最もよく言われているのは、先にも挙げましたが「アレルギー」の問題。
近年は原因がグルテンであることも、かなり知られるようになりました。
ですが、ある研究では「グルテン」は完全に消化されないわけではなく、一部は分解されますから「グルテン」そのものが悪影響を及ぼすのではなく、
分解された「ペプチド」というアミノ酸がアレルギーなどの原因になっているとも言われています。
「ペプチド」はアミノ酸であり、たんぱく質…
大まかに言いますと、ペプチドのような「たんぱく質」がアレルギーの原因となっているわけですね。
そのメカニズムは…
たんぱく質を含む食べ物を食べると体は、特定のたんぱく質を異物と認識します。(例えばペプチド)
その抵抗のために「IgE抗体」(たんぱく質の一種)と言われる抗体が過剰に反応することで、「アレルギー症状」が起きます。
アレルギーの発症が起きるキッカケは、体が「IgE抗体」にさらされ続け、その限界を超えたときに発症すると。
限界は人それぞれ、時間差で大人になって発症する場合もあり、他の感染症にかかりやすく、そこからさらに免疫力に問題を引き起こすこともあります。
このようにアレルギーの原因が「たんぱく質」であることから、小麦に限らずあらゆる食べ物で発症するリスクがあるということは、知っておいて頂きたいです。
菓子類を食べることでアレルギーを発症する人もいますから、加工食品全般にもそのリスクあるのではないかと思います。
「小麦」その物が原因…
現在の小麦というのは、これまでに様々な品種改良を経て今に至ります。
遺伝子組み換えで改良された品種もあるでしょう。
この品種改良の過程の中で、グルテンの元となるたんぱく質の含有量が増えていったと。
現在の小麦の元となる「古代小麦」には、そこまでそのたんぱく質を含んでないと言われています。
「みんなが求めるもの」「食べやすく・美味しい小麦」に改良する中で健康リスクの高い小麦に変化してしまったわけです。
人間界という大枠で見ると「自業自得」と言えるのかもしれませんね。
これは小麦に限ったことでは無く、野菜などでも同じ。
「形が綺麗」、「大きさが揃っている」、「いつでも手に入る」
本質を理解せずに間違った「求める」によって、奇形の苗から育った野菜、栄養化の低い野菜がスーパーに当たり前のように並ぶようになったわけです。
現在の食の問題は、私たちの間違った「欲」によって引き起こされているように感じます。
グルテンより糖質が問題!?
実は小麦に含む「糖質」もたんぱく質と同様、特殊なのですね…
その証拠はGI値で分かる。
GI値とは「食後の血糖値の上昇度合いを表す指標を数値化したもの」
数値が高いほど血糖値が急激に上がる食品である、ということ。
ですから、通常、純度高く精製された食品ほど他の成分を含まないので、消化が早くGI値が高くなります。
例えば、白砂糖は110で黒糖は93、精白米は81ですが玄米は55です。
で、小麦はというと、小麦を粉にしただけの「全粒粉」は45、食物繊維などを除いて精製した「小麦粉(薄力粉)」は60です。
…という数値は日本のWEBサイト。
これ、海外だと数値が違う…研究機関によってわずかな差は出るそうですが、
シドニー大学やトロント大学のデータでは全粒粉でも「72~74」と高数値。
特にシドニー大学は、数十年間、GI値テストを行っていて世界最先端の研究をやっているので、日本の数値は本当なのか?と疑うわけです。
生成されていない小麦であってもそれだけの高いGI値が出る=「血糖値の急激な上昇リスクがある」
この異常な数値を出す小麦の糖質が「アミロペクチンA」。
「アミロペクチンA」は、単純形成の糖質より早く、効率よく吸収される特徴があることから、小麦(全粒粉)のGI値が高くなっているということ。
小麦は特殊な食べ物と言えるかもしれませんね。
最後に(小麦食品は人間が作った物)
冒頭にお伝えしましたが、グルテンは小麦にそのまま含まれているものではなく、水を加えて練ることで発生する物質。
普段、みんなが食べているのは、「小麦を加工して作った食品・料理」ばかりですよね。
小麦そのままで食べている人ってごくわずか。(オートミールとか)
そう考えると「グルテンの影響を受けまくっている」と言えるのではないでしょうか?
人間が作り出したもので、人間がおかしくなっている…
グルテンを避けるために小麦をそのまま食べるとしても「特殊な糖質」の懸念がありますから、
例えば、主食は麺類を食べるのではなく、お米…ごはんをしっかり食べる。
麺類は極力減らす。
で、まずは「小麦を意識する」ことが先ですね。
そうすることで献立を考えたり、買い物の時でも気にするようになります。
「今日はカレーにしよう!」「こくまろのカレー粉!」、
「…いや、今日はやめよう」という感じで他の料理にするとか、カレーをどうしても食べたいなら小麦粉を入れない手作りカレーにするとか…
まずは、「小麦を意識する」ことから始めてみて下さい。
【追伸】
小麦については、他にもいろいろお伝えしたいことがあったのですが、長くなるので今回はここまでにします。
それは「小麦の農薬問題」の時にお伝えします。
今回のおすすめ酵素料理
今回のおすすめ酵素料理は、
『春菊とナッツの彩りサラダ 甘酒ドレッシング』
前回、お伝えした「甘酒ドレッシング」を使った簡単サラダ。
春菊をザクザクっと切って、薄切りの玉ねぎ&赤パプリカと混ぜる…
あとは甘酒ドレッシングをかけ、潰したナッツを散らすだけ。
春菊ってエグミがある場合もありますけど、甘酒ドレッシングをかければ、
そんなエグミもほとんど感じません。
シャキシャキ食感の良くてすごく食べやすい。
そもそも、生でいけるのですよ、春菊は。
そんな春菊の特徴や優れた栄養についても知って頂きたい…
【春菊、実は生で食べるほうが美味しい理由とは?】
(画像をクリック↓でレシピページへ!)
★『春菊とナッツの彩りサラダ 甘酒ドレッシング』
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