腸内フローラと酵素の密接な関係とは?

【やっぱり、腸が大事】

かなり前にお渡ししている「半々和食 健康献立」講座は、読んで頂いたでしょうか?

「酵素不足が病気を招く」という酵素が如何に大事なのか、ということを深く語っているので、

まだ読んでないようでしたら今すぐ読んで頂きたいです。

※こちら↓のページから受け取れます。

講座の中で詳しくお伝えしていますが、病気になるのは、

砂糖の大量摂取や薬の摂取など、誤った食習慣によって腸内環境が悪化することが原因の1つ…

さらに酵素不足で消化不良を起こすことでも腸内環境が悪くなってガンなどの病気に繋がっている…

だから、酵素をたくさん摂りましょう、腸内環境を良くしましょうと言っているわけですね。

で、実は腸内環境を正常な状態にしなければならない重要な理由が他にもあるのです。

それを知ることで、あらためて「やっぱり、腸が大事なんだ」とその大切さに気付いて、腸内環境改善の日々のモチベーションになると思います。

その重要な理由とは何なのか?今回はそれを詳しくお伝えします。

酵素は1分野の専門家!?

そもそも、食の寺で「酵素」そのものについてほとんど話してなかったのですね。

なので、今後は少しづお伝えしていく予定です。

酵素の基本的なこととして、消化・代謝・排泄…それだけでなく瞬きする、心臓を動かすなど、あらゆる生命活動に関与していて、生きるために欠かせない存在であると。

人間は体内酵素を全部失えば、確実に死にます。

それくらい大事な物。

そして、酵素はたんぱく質で構成されていて「分子」です。

さらに酵素の大きな特徴として、酵素1つで1つの仕事しかできません。

もうちょっと詳しくいうと「基質特異性(きしつとくいせい)」といって、酵素1種で1つの物質にしか反応しないのですね。

例えば、聞いたことがあると思いますが、アミラーゼという種類の酵素は「でんぷん」しか分解することができない。

「グルタミナーゼ」という酵素は、旨味成分の「グルタミン酸」しか分解できないわけです。

酵素君:「わし(ホスホリパーゼ)は、脂肪の分解専門ですねん」みたいな。

※ちなみに「ホスホリパーゼ」は、胡瓜に含まれているので脂肪分が多いおかずの時は胡瓜を合わせて食べると脂肪の消化が良くなります。

このように1つの酵素で1つの仕事しかできないからなのか?定かではないですが、人間の体内で生成される酵素だけでも約3000種類もある。

自然界の酵素を合わせれば、約25000種類を超えます…

「1つの酵素で1つの仕事」と聞けば、「様々な種類の酵素を摂る必要がある」と思えてくるのではないでしょうか…

腸内菌が「〇〇」を出している!

酵素は大まかに「体内酵素」と「食物酵素」があって体内酵素は先にも触れましたが、体が生成する酵素…

で、食べ物から摂る酵素が食物酵素ですね。

ここが今回のクライマックスになるのですが…

体内酵素は基本的に内臓から出るものです。

胃酸で分泌されるのはたんぱく質を分解する「ペプシン(プロテアーゼ)」、すい臓から分泌されるのは、脂質を分解する「リパーゼ」などすい臓は多くの酵素を分泌しています。

他には、小腸から分泌されるのは「マルターゼ」というアミラーゼで細かくなったでんぷんをさらに分解してブドウ糖にする酵素…

などなど、体内酵素は、ほとんど内臓から分泌されているのですが、

実は「腸内細菌」から酵素が出ているのですね。

腸内環境を良くすると免疫力が上がると言いますが、これは腸内細菌から出る酵素の効果によるもの。

また、人間は基本的に食物繊維を分解できる酵素は分泌できないのですが、

腸内で一部の食物繊維が分解されているのは、腸内細菌が出す酵素の効果だということが分かっているのですね。

腸内細菌の酵素の存在は、体内酵素の消費を抑えることに繋がり、消化・代謝の助けになっているということです。

腸内酵素は体外酵素

腸内細菌が出す酵素は、体内で出ているもの。

ですから、第2の「体内酵素」と考えてもよさそうですが、実は「体外酵素」として捉えられています。

体外酵素とは、要するに食物酵素のこと。

なぜ「体外酵素」なのか?

腸内細菌は人間の臓器ではなく、体外から入れたものであり、共生物であるから…

という理由で「体内酵素ではない」と定義されているのです。

だから、腸内環境の改善が重要

腸内細菌から出る酵素の多くは「善玉菌」から。

もう、お気付きでは無いですか?

腸内環境…腸内フローラとも言いいますが、これが悪い状態というのは善玉菌が少なく悪玉菌が多い状態。

「善玉菌」が少ないということは、酵素も少なくなる。

腸内フローラの状態が悪化していれば、消化や代謝を助ける酵素が不足し、体内酵素の負担が大きくなるわけです。

食べ物から酵素をたくさん摂ることで体内酵素の負担をやわらげますが、

腸内環境を正しておくことでもその負担を軽減できる。

要するに「善玉菌」を増やし、腸内環境を良くすることも体内酵を温存するために大事だということですね。

善玉菌を増やしましょう!

この説明は不要かもしれませんが、善玉菌を増やすにはやはり食事が重要。

食物繊維が多い食物と発酵食品を多く食べることですよね。

野菜ならゴボウ、オクラ、枝豆、いんげん豆、さつま芋、キノコ類、豆類。

野菜より食物繊維を多く含む、こんにゃく、きくらげ、寒天、ひじきなどもすごくいいですね。

発酵食品は常々「食の寺」でお伝えしているものです。

おすすめは、味噌、しょう油、酢、塩こうじ、甘こうじを使った料理。

納豆、キムチ、梅干、ぬか漬、ザワークラウト、本枯節のカツオ節など…

言うまでもありませんが、乳製品の発酵食品は避けたほうがいいです。(✖チーズ・ヨーグルト・発酵バター)

塩蔵食品は、たまにならOK。イカ塩辛、アンチョビ、くさや、サラミなど(これらはもちろん無添加であること)

晩酌される方は、適量を守れば、日本酒、ビール、ワインなども良いと思います。

酒のアテに「豆腐よう」もおすすめ。

あとは、オリゴ糖を摂ることで善玉菌が増えますからそれに当てはまる食品ですと、きな粉・茹で大豆、ゴボウ、玉ねぎ、果物ならバナナなど。

こういった食品を食べていれば、腸内環境を良くなるはずです。

最後に

腸内フローラと酵素の密接な関係、お分かり頂けたでしょうか?

酵素は1人1役しかできませんから、その意味でも酵素を様々な食べ物から多く摂ることが重要。

また、腸内環境が改善されることで、腸内細菌から出る酵素が多くなり、体内酵素が温存され、消化・代謝が促進されるということ。

そして、腸内環境を良くするための善玉菌を増やす方法は、食物繊維や発酵食品をたくさん摂る。

よくよく考えるとそういった食事は「酵素料理」そのものであり、酵素を多く摂る食事が腸内環境さえも改善してくれるわけです。

腸内環境からも「酵素食生活の必要性」が明らかになってますね。

今回のおすすめ酵素料理

今回は、茄子を使った酵素料理を伝授!

茄子料理というと、麻婆茄子・焼き茄子、茄子揚げ浸し、茄子田楽など、
そういった加熱料理を先に思い付きますよね。

でもそれじゃ、酵素が摂れない…
この茄子を酵素を残して食べるなら、やっぱり「漬物」が最適。

浅漬け、ぬか漬け、いろいろありますけど、今回おすすめするのは、

『茄子のからし漬け』

濃口しょう油に練りからしを加えた「からし漬けタレ」に切って塩もみした茄子を浸けるだけ。

辛味があるので、子供さんには向かないですが、そのピリッとした辛みがアクセントになって美味しい大人の味。

その美味しさから実だけでなく、茄子独特の旨味と食感。
程よい甘みみたいなものも感じて、1つ食べたらまた1つ食べたくなる、
そんなクセになる味ですね。

漬け物なので、1週間ほど日持ちし、多めの作り置きが可能です。

画像をクリック!でレシピページへ!
↓↓

★『茄子のからし漬け』

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